効果的なマーケットサウンディング

概要

1. 本報告書は、財務委員会の要請に応じて、国立監査局が民間資金活用事業(PFI)の費用対効果(VFM)評価プロセスおよびモデルを検証するために作成されたものである。委員会はPFIに関する報告書の中で以下のように推奨している。

「国立監査局は、PFIのVFM評価プロセスおよびモデルの独立した分析を実施すべきである。モデル内のすべての前提を監査し、それらが妥当であるかどうかを報告する必要がある。このVFM評価モデルの検証は、可能な限り代表的かつ最新のデータサンプルに基づいて行われるべきである。」

2. VFM評価プロセスは、プログラムレベル、プロジェクトレベル、調達レベルの3段階で、定量的および定性的アプローチを組み合わせて行われる。定量評価は、標準化されたスプレッドシートベースのモデルを用いた分析であり、定性評価は、各レベルにおいて事業の**実現可能性(viability)、望ましさ(desirability)、達成可能性(achievability)**を検討するための質問集を活用する。

3. **「グリーンブック:中央政府における評価と評価手法」**は、政府の投資評価手法を定めている。VFM評価ガイダンスは、この概念を基に、PFI取引の具体的な適用方法を詳細に示す一連の手法とツールを提供している。

4. **VFM定量ツール(モデル)**は、政府プロジェクトにおいて民間資金を利用する場合の費用対効果を定量的に評価するための財務モデルである。これは、PFIの推定コストと「公的部門の比較対象(Public Sector Comparator)」を比較する費用対効果分析であり、どの提供・資金調達手法が最も費用対効果に優れているかを判断するために使用された。

5. 定性評価では、プロジェクトチームが約50の質問に回答し、PFIの利用がそのプロジェクトにとって実現可能であり、望ましく、達成可能であるかを確認する。ただし、定量評価とは異なり、定性評価ではPFIと公的部門の比較対象を直接比較する必要はない。むしろ、PFIの特性を踏まえた上で、特定のプロジェクトにとってPFIが適切な手法であるかどうかに焦点を当てる。